Imperceptible days 1629
「ほんとうはそれが何だったのか
わかるのはいつも通り過ぎてからだ」
というのはウソなのだ
あのときわからなかったものが
離れた今はわかるというのは
やっぱりわかってはいないことなのだ
そうやってわかったふりをするから
おまえはあのときとなにもかわらず
こんなにも冬の日差しばかりがやけに明るい
からっぽの電車に乗っているのだ

a running train at noon
