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2014/12/15~2014/12/21

2014/12/15(月)
選挙があったからか、家を出る7:30になっても新聞が届いていない。
いくらなんでも遅過ぎるなと思いつつ、新聞なしで家を出る。テレビを見ると嫌な気分になるので、新聞で選挙結果を確認しながら出勤したかったのにな。
22:00仕事上がり。
今週は忙しそうな気配がする。

2014/12/16(火)
今週は忙しそうとか言いつつ、17:30で仕事を抜け出し新宿武蔵野館へ。
18:30「ワンダフルワールドエンド」(2014年日本、松居大吾監督)
先行上映で上映前舞台挨拶付き。
橋本愛、可愛い。
これは、、、傑作だった。
橋本愛演じるタレントの卵見たいなことをしている女子高生詩織と彼女にあこがれて彼女のもとに飛び込んでくる中学生の亜弓がお互いにひかれあっていく話。
ドッペルゲンガー的な分身物語としても見ることができるし、憧れとは何かということを考える物語として見ることもできるという重層的な構造になっている。
詩織の分身、詩織の一部を過剰に表現しているのが亜弓なのかと思って見ていたら、実際はそうではなくて、亜弓の憧れが具現化されたのが詩織なのか?という結構スリリングな展開になっていた。
詩織がツイキャス(twitterのアカウントを使って、素人がスマフォで自分を写しながらしゃべる姿をネット上に生中継で公開するというシステム)をしているシーンが多用されており、ここで橋本愛が、この人は本当の天才なんじゃないかという演技をしている。ホントにツイキャスを見ているような感覚になる(ツイキャスはそれ自体非常に興味深いものなので興味がある人は覗いてみると良いです。)

普段、女子高生など皆無の武蔵野館に女子高生が多数いて、何事であるか、となる。どうやら、「あと1センチの恋」という映画が女子高生の間ではやっているらしい。それはノーマークであったなぁ、と思いつつ、土曜日公開「マップ・トゥ・ザ・スターズ」の前売り券を購入。

2014/12/17(水)
19:15仕事あがり。
なんだか疲れていて、ラジオを聞くともなく聞きながら、ビールを飲み続ける。

2014/12/18(木)
忙しくなりそうで、中々忙しくならないので、「そこまで暇ではないはず」と言う周囲の視線を感じない振りして定時に仕事を切り上げ渋谷へ。
19:00「裏面」(2009年ポーランド、ボリス・ランコシュ監督)ポーランド映画祭@イメフォ。
1952年のポーランドが主な舞台。
出版局の詩編集担当部に勤める30間近の独身女性サビナが主人公。
サビナと彼女を心配する母、病気がちな祖母を中心に描くコメディ。
コメディとは言え、戦後間もなくのポーランドが舞台なので、政治的な状況を含めて、物語の展開は笑うに笑えない、シリアスなものになる。シリアスなシチュエーションをわずかに外し、テンポをずらすことで絶妙なおかしみが出ている。
ベースラインはシリアスなドラマで、出てくる人物もシリアスな状況をシリアスに演じているのであるが、シリアスな状況下でとられる行動が、思わず「あー」という苦笑いを誘う作りになっている。
かなり良かった。
サビナを演じているアガタ・ブゼクという人が知的なメガネ女子を公演していた。ケイト・ブランシェット的なキツネ顔の女のひと。映画の冒頭、彼女が眼鏡をかけてポーランド国民体育大会見たいな映画を見るシーンで一気に彼女に引き込まれてしまった。

2014/12/19(金)
17:30仕事上がり。
新宿をブラつく。東急ハンズでバックを購入。
三鷹の京樽で巻きずしを買って家に帰る。
「地獄でなぜ悪い」(2013年日本、園子温監督)。WOWOW。
去年の下町コメディ映画祭で上映されていた映画。改めて見たら、超面白くて、げらげら笑いつつビールを大量に飲んでしまった。
「地獄でなぜ悪い」の後に「愛のむきだし」(2008年)が続けて放送されていて、「おぉー、懐かしいな」と思いつつワインを開けて飲んでいたら、途中で寝た。

2014/12/20(土)
9:30「滝を見に行く」(2014年日本、沖田修一監督)を見たのち、11:25「マップ・トゥ・ザ・スターズ」を見る予定であったが、目覚めたのが10:30だった。頑張れば、「マップ・トゥ・ザ・スターズ」には間に合うとは思ったが、気分の悪さが尋常ではなく、布団にくるまったまま、うだうだしてNBAの試合なんかを見るともなく見たりする。
このままずっと、だらだらと土曜日を消化しようかなという風になりつつあったが、なんとか心を奮い立たせて、身支度を整え渋谷へ。
15:10「ダブリンの時計職人」(2010年アイルランド、フィンランド、ダラ・バーン監督)@UPLINK
ダブリンの海岸沿いの駐車場で車の中で生活をしている初老の元時計職人フレッドと、同じ駐車場に暮らし始める若者カハルとの奇妙な友情を描いた作品。
フレッドが時計を直して、動き出す時間というところがポイント。
良い映画だった。ただ、フレッドがカハルに裏切られて酷い目にあうんじゃないかとそわそわしながら見てしまった。もう一回安心した状態で見たいなと。
アップリンクでやっている「見逃した映画特集2014」での上映。
まさにこの映画が見ようとしていて見れていなかったので大変ありがたい。
「ドストエフスキーと愛に生きる」「アンダーザスキン」なんかもやるらしい。
「アデル ブルーは熱い色」もやる。アデルは見逃していないけど、もう一回見ようかな。

17:10「ある優しき殺人者の記録」(2014年日本、白石晃士監督)@UPLINK
韓国が舞台。
出版社に勤めるソヨン(「息もできない」(2008年韓国、ヤン・イクチュン監督)に出ていたキム・コッピ!)のもとに、幼馴染のサンジュンから連絡がある。サンジュンは幼少時代に受けた心の傷がもとで入れられていた施設を抜け出し、18人を殺して警察に追われていた。ソヨンは、彼の取材するため、警察に連絡せず、彼の指示通り日本人カメラマン一人を連れて、廃マンションへとへ向かう。
という話を、最初から最後まで日本人カメラマンが持つ手持ちカメラからの映像のみを使用するというPOV形式で、しかもカットなし(だと思う)で作られている。
サンジュンは18人を殺して警察に追われているが、実際には25人殺しており、後2人殺せば幼少時に事故で死んでしまったもう一人のおさななじみがよみがえるという神のお告げがあるのだと。
後2人を殺しす所を記録しろ、という感じで話が進んでいき、いやぁーな気分になる。
そのマンションの一室に入り込んできた日本人観光客を巻き込んだ殺し合いが、ビデオの前で展開して、なんでこんなものを見なくちゃいけないんだ、、、と情けなくなりつつ見る。
最後に驚きの展開がある見たいなことを誰かが言っていたのだけれど、見ていると、まぁそういう展開になるんじゃないかなという展開であった。
見ているときは、なんだかなぁと思いつつ見ていたが、観終わった後はそんなに嫌な気分になっていないのが意外だった。割と面白い映画なのかもしれない。
白石監督は「戦慄怪奇ファイル」というオカルト映画シリーズで有名な人らしい。

2014/12/21(日)
9:00前に家を出ると通り道の中学校の前に「投票所」という看板。西東京市の市議会議員選挙の投票日であることをすっかり忘れていた。

10:00「スティング」(1973年米、ジョージ・ロイ・ヒル監督)@六本木TOHOシネマズ(午前十時の映画祭)
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが詐欺師の役で、ニューヨークのカジノ経営者をだますという話。
面白かった。
見ていて、あとくされないというか、ガツンと来てスパっと終わる。

有楽町へ移動。
13:25「毛皮のヴィーナス」(2013年フランス、ポーランド、ロマン・ポランスキー監督)
マチュー・アマルリック演じる脚本家トマが演出を手掛ける舞台版「毛皮のヴィーナス」のオーディションに遅れて来た、女優ワンダ(エマニュエル・セニエ)によって強引に始められるオーディションで彼の舞台を二人で演じるうち、オーディションと舞台の区別、舞台と現実の区別、演出家と役者の区別、演じられる役の区別、などなどなどが混乱していき、入り乱れ、逆転し、元に戻り、またもや逆転し、演劇で演じられている出来事が現在2人の間で行われているやり取りと共鳴して行って、という話が、オーディションが行われている劇場でトマとワンダの2人による会話のみで成立しているという驚異的な映画。
大変面白かった。

この後、武蔵野館に行って「マップ・トゥ・ザ・スターズ」を見ようかという気もあったが、なんだか疲れているのと、こないだ買った前売り券を家に忘れてきたということもあり、パスして帰宅。

家に帰って投票券をとり、西東京市議会議員選挙に投票に行く。
候補者が多く、誰に入れたらいいのかさっぱり分からない。中学校の前にあった看板をしばし眺めた後、自民党公認じゃなくて何となくよさげな人を1人選んで投票。

 


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